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竹やぶ 柏本店

竹やぶ 柏本店

星2つ半が平均

数々の名店を輩出したオリジン、その伝統と長男の新しい竹やぶの形

1966年創業、今をときめく蕎麦店の多くがここの系譜、北柏から1km程度の緑と囲まれた手賀沼畔にある竹やぶ柏本店。

東京No.1の人気店じゆうさん、ミシュラン獲得の玉笑、吟八亭やざ和、東白庵 かりべ等数々の人気店はここの出身です。

江戸蕎麦の御三家「藪」「砂場」「更科」があり、藪はかんだやぶそば、並木藪蕎麦、池之端藪蕎麦(現在閉業)を藪御三家と言います。
藪は団子坂蔦屋から始まり、かんだやぶそばから並木藪蕎麦になりそこから池之端藪蕎麦になりこの池之端出身が柏竹やぶです。

阿部孝雄氏が千葉県柏に開業、そこから前記の玉笑、吟八亭やざ和、東白庵 かりべ、三合庵、夫婦庵、千寿竹やぶ等が生まれました。

現在は代替わりをしており、柏本店は長男の亮輔氏、箱根店は次男が営まれています。

場所は北柏駅から徒歩20分弱かかるのでタクシーが良さそう。
私は徒歩で行きました、北柏から手賀沼に抜ける川沿いはサイクリングコースとなっていて、道幅も広くジョグをする方やお散歩をされる方景観も良いので徒歩が苦手でなければちょっとした旅行気分を味わえます。

竹やぶは手賀沼畔の高台の住宅街にあり土地がかなり広いのですぐに分かります。


エントランスは2箇所あります。


1箇所は暖簾を潜るとすぐに店内への扉になるパターン、もう1箇所はジ○リみたいな世界観のビー玉を埋め込んだアプローチやオブジェを見ながら手賀沼を臨めるお休み処を抜けて店内への扉になるパターン。


どちらも扉の前まで来ると、薄暗い水琴窟の音響く雅な空間になり竹やぶの世界に引き込まれます。

店内もその雰囲気を裏切らず落ち着いた光量に天井が高く木に囲まれ内装もインテリアも個性的、全体的に隠れ里的イメージのお店です。

平日の12時頃訪問、お客様は何組かいらっしゃり落ち着いた年齢層の方々でした。
ホールには女性と女将さんと思われる実年程度の女性のお2人。
お品書きはペールトーンで所々染められた和紙、お茶はホットのほうじ茶が出されます。

限定10のそば三昧コース、お蕎麦は田舎そばをお願いしました。

つゆは醤油のお味、甘さもあり濃いです。
これがかえしが強いつゆかとしみじみ感じるお味をしています。

そばがき

深紅に引き立つ白い器、そばがきは熱々、湯に浮いてるタイプではありません。
冷めるとお味が変わってしまうとのことのなのでまずはつゆをつけずにいただきます。
やや熱くほんのり塩気があり、強いつぶつぶ感が嬉しい粗挽きタイプ、香りは柔らかで上品。
つゆとの相性は良かったです。

田舎そば

ホールの女性に伺いました、最初せいろは二八、田舎そばは十割と仰って次は両方とも十割というご説明。
見た目はあまり田舎カラーではありません、いただくと喉越しよく弾力があります。
私の蕎麦レベルは高くありませんが、つなぎが入っているのが分かります。
再度お聞きするとやはり十割回答でしたが、もう一度お聞きするとうどん粉を入れているそう。
ちょっと混乱しましたがその方自身はとても感じが良くいい方でした。

十割と説明されると「?」となりますが、十割と思わなければ美味しいお蕎麦です。
弾力が楽しく、うどん粉が入っている割には蕎麦の甘い香りと少しの苦味がありお蕎麦らしさも楽しめました。

量はコースなので全体量としては良かったですが、単品で見ると少なめです。

にしんそば

早めにサーブされてしまい、伸びた感じになってしまいました・・・・
ニシンは一週間かけて炊き上げたもので、お味が染み込んでいて甘くなかなか良いです。
つゆにもニシンのお味がしっかり、ですがつゆがそもそも強いのでつゆがくっきり→ニシンの香りと言った感じ。
にしんそばになっているとお蕎麦自体は香りがほぼしないことがありますが、こちらの香り高く蕎麦自体も良かったです。

蕎麦湯

サラリとしたタイプで甘く癖の無いタイプでした。

甘味 水あずきと冷煎茶

水あずきは、香りは然程強くありませんが徐々に甘さと小豆の香りがしてきます。
ほろっとしていて弾力はなく小豆の香りは然程強くなく癖がありません。
冷煎茶で終われるのは爽快感があり良かったです。

 

亮輔氏が以前「味は一代」と仰っていたのを読んだことがあります。
伝統の中にも新しい竹やぶを感じ、雰囲気も抜群なので近くに来たらまた伺いたいです。

DETAIL DATA

ico

アクセス、営業時間など

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