銀座で奥ゆかしく営業を続けるあんみつ発祥の甘味処

1894年創業、銀座駅直結の銀座コアビル内一階にある甘味処、若松。
創業当時から銀座の地で営業をしており、1930年に考案した「あんみつ」発祥のお店として有名。
支店はなく銀座店のみ、テイクアウトであんみつ等を購入できます。
催事は全国区で出店していますので、HPをチェックしていればお近くで購入できることもあるかもしれません。

小豆は十勝産、赤えんどう豆は富良野産、寒天は伊豆三宅島産、黒蜜は奄美大島の黒砂糖を使用。

お店はひっそり奥ゆかしくあります。
昭和のゆったりした流れが漂う暗めの店内、お客様の年齢層は高め。

よもぎあんみつ

付箋でよもぎあんみつとあり、聞くと白玉がよもぎを練り込んでいるとのことでそちらを選択。
運ばれてきたあんみつはスタンダードな見た目、蜜はかなりとろっとしており、黒糖の香りがしっかり。
お味もはっきり黒糖、香ばしさがあり美味しいです。
つぶ餡は小豆の香りが良好、赤えんどう豆は豆の甘さがあり、塩加減は薄め。
寒天は水っぽいタイプ、喉越し悪くありません。
求肥はカラーが強く、昔ながらの駄菓子感覚、かなり甘め、栗のシロップ煮は少しアルコール臭が。
よもぎ白玉は、どこか少し甘みがありよもぎは香る程度、本格的なタイプではありません。

 

餡に砂糖を多めに使われているとのことで確かに他のあんみつより甘みは強め。
スタッフはお茶を頻繁にいれてくれ、感じも良かったです。

あんみつは、懐かしさ、原点を感じるお味。
実年の一人のお客様が、「昔ながらのあんみつの味がした」と仰っていました。
洗練され高級志向のあんみつではありませんが、バランスは取れておりこのまま変わって欲しくないお味でした。