茶洒金田中
星2つ半が平均
本わらび餅をいただける都内有名店の1つ。苔庭を眺めながら料亭金田中のお食事も楽しめます
2013年オープン、表参道駅A1出口すぐ表参道通り沿いのオーク表参道2Fにある金田中のお料理がカジュアルに楽しめる茶洒金田中。
言わずと知れた日本三大料亭と言われる新ばし金田中が経営するカフェ。
紹介制新ばし金田中を筆頭にグループとしてセルリアンタワー数寄屋金田中、金田中草、金田中庵、銀座岡半本店、そしてこの中では一番オープンが新しい茶洒金田中があります。
こちらではサービス料なしで新ばし金田中のベース出汁を使用したお食事をお値段控えめにランチやディナーで楽しむことができます。
カフェタイムとして人気甘味は本蕨粉を使用したわらび餅やシンプルな原点回帰の純正黒蜜あんみつ。
本わらび餅はいただけるところが少なく、都内の有名処でいいますと紫野和久傳、ぎおん 徳屋、廚菓子くろぎ、そして当店位。
今回はわらび餅をいただきに休日の15時頃訪問。
シンプルでデザイン性の高いオーク表参道の2Fに上がると、行燈風デザインの門灯に浮かぶ3代目当主が書かれたという「茶洒金田中」書体。
店舗が醸し出す空気は控えめながらも存在感があり雰囲気を一変させます。
庭木戸の様なエントランスに足を踏み入れると真っすぐ伸びる敷石と右に続く苔庭。
左は全面ガラス張りで店内から庭が見渡せるようになっていました。
和の強い世界観と一貫性を保ちながらも和モダンを自然に生み出しているデザインは日本を代表する美術家、杉本博司氏によるもの。
店内はヒバ一枚板のカウンターが目を引く白が基調のシンプル和モダン。
お席はガラス張りに映し出す苔庭正面に捉え、長く伸びるカウンターが雛壇席の2段階となっていてこの席からは等しく和の風情を臨むことができます。
やや光量を落とした席が良い場合は奥にテーブルが3卓程ありました。
入店時は混雑はしておらずカウンター席もゆったり使える程でしたが、時間と共にほぼ満席状態に。
入りに波があるようで、混雑する時は一瞬。
お客様の年齢層は30代後半以上が多く、デザイン性もあり外人率が高めで落ち着いた上品な方が多い印象でした。
ホールは20代~30代初めの女性が中心、感じ良く丁寧でメニューの質問へも滞ることなく答えて下さり安定したサービスが受けられます。
薄口和紙に印字されたカフェタイムメニューは、わらび餅や葛きり、お汁粉、あんみつ、珈琲ゼリー等10種類程。
ドリンクは玉露や抹茶、雁が音、アイスティーや水出し珈琲、ザクロジュースやみかんジュース等、割と想像できるスタンダードなもの。
甘味とセットにすればドリンクは追加500円でいただくことができます。
まずはわらび餅 黒蜜を単品でオーダー。
その後に抹茶を追加しました。
小さめのうすはりグラスにお水が、指拭きの様なおしぼりが角盆に乗って出されセンスの良さを感じさせます。
わらび餅 黒蜜
少々お時間がかかりますとのことでしたが、10分弱でサーブされました
量は前述の本わらび餅の都内店と比べると少ない方、食後に軽くいただける量です
色は本わらび餅なので褐色
口当たりは滑らか、適度な弾力があるのに溶けて口の中に残ることがない本わらび餅特有の食感
水分率はやや高めで新鮮さがあり喉越しは良好
きな粉の香りは強いまではいきません
温度は温かくもなく冷たくもない中間、ぎおん 徳屋の様にわらび餅自体に加糖はされておらず甘みはありません
瑞々しさが特徴、全体的には丁度良い所に収まっているわらび餅
食べやすく加糖もないのでもっと量があっても重さがないお味です
黒蜜はとろみが強く甘みは強いですがコクがあって深く、わらび餅と絡んで高相性でした
抹茶
黒蜜の甘みをすっきりさせるため追加オーダー
吟風の白のお薄となります
香りは円やかでお味には甘みがあり、苦味はほぼ感じません
すっきりしていて薄茶なので重々しさがなくわらび餅に良く合います
量は適量、わらび餅の黒蜜がけっこう甘めだったのでリセットするには適していました
追加500円なので是非セットでいただきたい抹茶
お店の面積自体は然程大きくありませんが、視界全面に広がる苔庭は世界観を伝えてきます。
コンパクトな中に納まりのある内装はさすが。
ホールの方は感じ良く、ゆったりと時間が過ごせました。
以前お食事もいただいたことがあり、こちらは無難な印象も受けましたがしっかりはしており5000円程度とCPは良い方。
華やかなメニューが並ぶわけではありませんが、和の甘味として外さない老舗料亭傘下のカフェでした。
DETAIL DATA
アクセス、営業時間など
- 【店舗名】
- 茶洒金田中
- 【住所】
- 東京都港区北青山3-6-1
- 【営業時間】
- 11:30~20:30
- 【定休日】
- 年中無休