本場オーストリア料理を満喫でき、カフェとしてもおすすめ

2012年オープン、銀座中央通り沿いにあるハプスブルクファイルヒェン。
オーストリア国家公認キュッヘンマイスターが腕を振るう本格的なオーストリア料理が楽しめます。

カフェとしても評判が高く、オーストリアのガトーが頂けます。
ランチやディナーは予約できますが、カフェのみはできませんので注意が必要。

サービスは物腰柔らかく話しやすいです。
今回フルコースにしましたが、ポーションが小さくなるので全体量は他のコースと殆ど変わりません。

ニワトコの花のジュース

ニワトコの花の香りする女性向けのお味、炭酸水ですっきり頂きました。

【アミューズ】

鰯と玉ねぎとパプリカ

酢でしめてあり、すっきりとした味わい。
鰯本来の味は残っています。

ウィーナーバインシンケン

オーストリア伝統の熟成ハム。
塚原牧場のメイシャントンで、山梨で1ヶ月熟成させたもの。
一枚目は何も付けずそのまま、二枚目からはソースをつけて頂いてくださいとのことでした。

お味は塩気が効いた柔らかいハム。

ソースはマスタードと卵を入れ、甘く仕上げてあります。
このソースが塩気が強めのウィーナーバインシンケンと絡んで大変美味しいです。

パン

前菜のオードブル

素材の味を生かしたお味。
特にサーモンが全く臭わず、甘く口当たりも良かったです。

ウィーンのコンソメスープ

コンソメスープ自体は素朴ですがコクがあります。
浮かんでいるのは、グリーンピースとチーズのショーベル（スポンジみたいなもの）。
家庭的な感じも受けますが、こちらも美味しいです。

ソテーした鱸と松の実のソースを絡めたヌーデルンと共に

見える泡は白ワイン、提供された時からしっかりお魚の香りが漂います。
鱸のお味は素材のままさっぱりしており、単体で頂くと魚本来のお味が残っており、ソースはクリーミーで濃厚、下に松の実が入っています。
ヌーデルンが入ることにより、リッチさがをプラス。
対象的な組み合わせによりこってりとは仕上がってはいません。

グラニテ 杏のソルベ

仔牛ロース肉の“ウィーナーシュニッツェル”ウィーナーサラートを添えて

オーストリアと言えばシュニッツェル。
知りませんでした、シュニッツェルってたくさんの種類があるそう。
シュニッツェルとは、｢薄く叩いた意｣とのこと。
本場のシュニッツェルは、大変大きいのですがこちらは日本サイズ。
提供された時からいい香りがします。

大きく見えますが、ふっくら焼き上げてるだけなので空洞で、中はかなり薄く伸ばされた牛肉で、さっぱりしています。
鱸のソテーより軽いです。

ルバーブのトルテ レモンの爽やかなソルベを添えて

トルテ生地は、アーモンド。
ルバーブのトルテ自体は、かなりコクがありまったりとした味わい。
ベリー系ソースとレモンのシャーベットがかなり酸っぱいのでアクセントになり全体が引き締まります。
共に頂くことでお味が深まります。

 

フレンチに比べると華やかさは劣るものの、質実剛健さがあります。
素材の味を隠さず、素朴な味わいの中にも深さアクセントを忘れていません。
フレンチだとなかなかお魚本来の味は感じられないことが多いですが、こちらではしっかりしておりお魚料理のレベルは高かかったです。