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銀座 風見

銀座 風見

星2つ半が平均

酒粕香る「酒粕濃厚そば」が話題。マイルドで塩辛くなく、魚介等で深みを与えています

2016年オープン、銀座駅から5分程。数寄屋通りを新橋方面行った路地裏にある濃厚酒粕そばで人気店となった銀座 風見。
他ではない「酒粕」に重きを置いたお味で開店後すぐ話題となったお店です。

場所は分かりずらいところにあり数寄屋通りの裏路地。
バックヤードストリートとなるので他店のシェフが食事休憩をしている光景が見えるという中々のアグレッシブさを進むと風見があります。

そんな通りにありながらもコンクリート打ちっ放しに明朝体に「麺」の文字、藍色日除け暖簾(日除けサイズですが遮る効果は狙っていません)というすっきりとした佇まい。
目立ちはしますがお店のロゴはドアの左に掛けられた縦型表札で視認する銀座らしく店名を前面に押してこない一歩退いた造りとなっています。

引き戸を開けると目の前に白木カウンター、内装は白木×コンクリート打ちっ放し。
よく小料理屋とか鮨店の様と言われるのが分かるラーメン店らしくない空間です。

ただラーメン店なのでそこまで設えには拘れません。
私的には割烹料理店を多少模した様な印象。
よってどうしても特有の薄さがあり白木のレベルや隅には施工後等が見えてしまいます。
ですが全体的に清潔感あり、暑苦しい印象を受けないので雰囲気は充分。

スタッフはホールの男性お1人とカウンターに立たれる店主らしき若めで日本料理店に居そうな風貌の男性のお1人、計お2人。

私の知る限りラーメン店というのは活気があるお店とのイメージでしたがこちらは静か。
BGMもなくお2人とも職人白衣を着ていて落ち着いた接客、服装だけなく言葉遣いからも他店とはかなり異なります。

お席はカウンターのみの7席程度。

それぞれのお席に天然木のアールトレー、その上に蓮華とお水用のチタンカップが置かれていました。
チタンカップなのでお水は温くなることはなく、熱いスープをクールダウンでき良かったです。

カウンターには紙おしぼりと割り箸、調味料として柚子胡椒、村山造酢の千鳥酢、山椒、一味、ペッパーミル(ホワイトブラックのミックスの様)。

薬味の多さだけでなく水差しも話題。
コルク栓付きカラフェを使用していて、これはレストランかカフェでしか見ないもの。
こう言った点からも個性を表現しようとする姿が伺えました。

お客様はお1人様率が高く、女性もいらっしゃりラーメンに詳しい方ばかりという印象はありません。
不慣れな人、女性ににとっても居やすい空間かと思います。

訪問は平日の14時頃。
お昼をとられたお客様の多くが退店される時に入店したのでお席には空有り。
その後もお客様は入店されてきましたが全てお1人様で騒がしいこともなく静かに過ごせました。

ラーメン店らしく食券方式。
お外にもメニューが出ているので事前に決めて入店でき慌てることはありません。
メニューは主に3種類。
お店の顔となっている酒粕濃厚そば、そして塩そば、醤油そば黒となり、サイドとして白米や気まぐれご飯等がありました。

酒粕濃厚そばをお願いしました。
最初にカウンターの調味料とは別にフレッシュ系の薬味、生姜ピューレと青唐辛子味噌がサーブされました。

酒粕濃厚そば

おそばはまずカウンターに置かれ、ホールの男性がお席へ下ろしてくれます
セルフで行うお店ではありません

具材は半カットの味玉、葱、焼きのり、チャーシューは豚ローストと真空低温豚コンフィの2種類、三つ葉、小松菜、センターに栃尾の油揚げ糸唐辛子添え
スープは鶏、豚、浅利、牡蠣、そして京都伏見の酒粕を合わせたもの
麺は中太麺で三重県産あやひかり×北海道産きたほなみを50%ずつ配合

スープはとろっとしていて、評判通り第一印象は酒粕
ただ、想像していたエッジが効いたお味ではなく甘くマイルドでラーメン特有の塩辛さは控えめ
そのすぐ後に浅利・牡蠣や動物性の出汁が効いてくる酒粕のインパクトだけで終わるお味にはしていません
挑戦的に攻めて終わるのではなく、酒粕が苦手でなければいただけるように他の旨みを効かせて深みをもたせていました
複雑ですがやはり主体は酒粕、未体験の入り口ですが慣れるお味のスープです

酒粕というと元々糖度があるもの
よってスープは甘め、進むと少し平坦さを感じるかもしれません

途中でお味を変えたい場合は薬味が役立ちます
薬味の生姜ピューレはフレッシュさはあるものの甘め、青唐辛子味噌はピリッと刺激する辛さ有

私的には青唐辛子味噌はお味を引き締め抑揚ができ良かったです

中太麺は良く絡み小麦のお味がしっかり
味玉は半熟の仕上がり、少し焦げ色を入れた栃尾名物の油揚げもスープのお味が染み不自然さはありません

チャーシューの豚ローストはとろとろで豚の旨みがしっかりこってり感もあるお味

もう1つはコンフィ、お店の個性の1つとして紹介していました
こちらも旨みは効いていますが豚ローストよりさっぱりした旨み

同じ真空低温調理法とっているのはとみ田
こちらはコンフィなのでとみ田であったレアさやフレッシュさとは違うものでした

 

スープは個性的と言うのは誰が見ても一目瞭然ですが、他の味玉や豚ローストは綺麗な味付けで大胆さは特にありません。
お腹はいっぱいになりましたが重すぎず、後で喉が渇く印象もありません。
初めてのお味でした体にとっては優しく、温まるおそば。
送りのテンションも高すぎず銀座らしさがあり、女性1人でも居やすいお店でした。

DETAIL DATA

ico

アクセス、営業時間など

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