優しい味付け、亀ゼリーも本来のほろ苦さを残し食べやすくリテイストしてあります

2007年11月東京駅大丸にオープン、「美食同源」をコンセプトとした香港軽食メニューにも力を入れているスイーツ、カフェ店、香港スイーツ zen 采蝶軒。

始まりは1980年代でロンドンが初号店、その後香港に逆上陸し、世界各国に20店以上を構える人気店。

平日の晴れ10:30過ぎ入店、オープン時間から間もなかったので空いていましたがコンスタントにお客様は入っています。
シックなカラーベースにガラス張り店内で光が多く差し込み明るく清潔感あり、ホールは女性1人のみで、感じはよかったです。
お料理がサーブされるのはややゆっくり、お水はレモンウォーター。

鶏肉粥と亀ゼリーを選択。

鶏肉粥

別添えでついてくるのは、ワンタンの皮を揚げたものと松の実、ザーサイ。
お粥はそれなりに量があります。
中には、しめじ、えのきだけ、鶏肉、人参が入っており、上にかかっているのは胡麻油のよう。
お味は香港粥らしく生姜等の香りがしますが強くなく、癖がなく食べやすいです。
熱さも丁度よく、濃くもなく、しめじは素材感が残る程度の火入れ。
ザーサイは甘くていまいちでしたが、あまり食欲が沸かない時も頂けそう。
想像していたより美味しく、上品なお味で喉も乾かずお腹に優しく良かったです。

亀ゼリー

食後に運ばれてきた亀ゼリーはコーヒーゼリーをより深くした様なカラー。
キウイとミニタピオカが乗っています。

亀ゼリーとは、亀の腹甲を干して粉砕したものに、仙草、土茯苓、甘草、火麻仁、忍冬等の生薬を入れ、蒸してゼリー状に固まったもの。
黒い姿は亀ではなく、仙草だそう。
一般的なお味の評価は、苦い、薬臭い、美味しくない、というもの。
コラーゲンたっぷりで体に良いデザートではあります。

シロップは黒糖ですが、甘みは控えめで亀ゼリーのテイストも出ていて、さらっとしています。
亀ゼリーは弾力があり最初は癖がなく食べやすいですが、後から多少の苦みを感じます。
爽快感、喉越しの良いゼリーで甘味が苦手な方でも食べやすいお味。
さっぱり上品なお味で、然程癖っぽくもなく甘味料たっぷりのゼリーを頂くよりこちらのゼリーの方が美味しく感じました。