鮨 鈴木
星2つ半が平均
安定感のある正統派鮨。丁寧なランチがお値段控えめで楽しめます
2015年オープン、銀座駅外堀通り沿いにある銀座の名店「鮨 青木」で12年間研鑚を積んだ確かな仕事で魅せる鮨 鈴木。
店主は鈴木孝尚氏。
鮨 青木 西麻布店の店長を3年務めた後、独立。
開店までのキャリアは20年オーバーと最近の流れから見ると若干長いので、安定した仕事と落ち着いた接客で評価が高いです。
噂ではちょっと強面?という評判もありますが私的にはそうは感じませんでした。
笑っておられても瞳から強い意志が溢れる方もいらっしゃいますが、鈴木さんは穏やか。
率先して色々と話しかけてくる大将ではありませんが、距離の取り方が上手くネタの質問にも丁寧に答えて下さいますし面白いことも仰います。
話しかけた内容の以上のことは答えて下さるので、1人でも訪問しても良い時間が過ごせました。
お店は大将と女将さんのお2人。
他意はありませんが、銀座らしい接客というよりアットホームな接客で終始見られている感じもなく、かしこまりすぎず、ですがくだけてもいません。
シャリは赤酢とのブレンドで、割とはっきりした赤。
ですが、赤シャリ特有の食べ疲れはありません。
握りは丁寧で優しく置き、鮨の方向が違えば「失礼しました」と直してくださる繊細さ。
写真で振り返っても細やかさが伝わってきます。
当店で評価がとても高いのが鯖の棒寿司。
シーズン物なので訪問時はありませんでしたが、もしかしたらごまさばでもやるかもとのこと。
これは次回のお楽しみとなりましたが、いただいたネタはどれもバランスが良かったです。
お昼は1万円のおまかせですが、玉を抜いて15貫、鮪は産地違いの3貫と手巻きまででるというCPの良さ。
偶にある昼鮨ネタのグレード落ちも心配なくいただけました。
回数を重ねればフレキシブルに対応して下さるようなので、通う楽しさもありそうです。
お店はビルの5Fにありエレベーターで上がれば赤い暖簾が目を引きカウンターまでのアプローチが青木への世界を演出します。
少しはにかんだ笑顔が印象的な大将の丁寧な所作を拝見しつつ握りのスタートです。
鯛
ネタは厚く、甘さもあります
スジアラ
あっさりしているので、酢橘とお塩でいただきます
綺麗な旨みが楽しめます
赤身
宮崎のもの
すっきりした味わいです
中トロ<血合いぎし>
那智勝浦のもの
お味がしっかしていると思ったら血合いぎし、濃さが楽しめました
大トロ
銚子、10日もの
香りが丸く蕩ける旨みがあります
このシーズンお昼で産地違い、旨みもはっきり異なる鮪をこの価格でいただけるところはそうなく大将のネタへの拘りを感じます
小肌
肉厚の二枚重ねなので、酸味だけでなく身質の旨みもよく伝わります
サヨリ
さっぱりした中にも甘みがあります
鯵
赤貝
大分のもの
きゅっと引き締まった食感が良く、香りも良好
粋なお味です
タイラガイ
海苔をネタとの間に挟み、香りよくいただきます
鰹
柔かでさっぱりしていて、においも気になりません
雲丹
さとうのうに
水分量がやや多くとろっとした口当たり、香りも強く良好です
車海老
知られたことですが、茹でたてではないタイプ
大きな車海老なので、半分にカットして供され食べ応えもあります
椀物
お味噌として楽しむお味、お豆腐が入っていて和む味わいです
穴子
鮪手巻き
こちらも脂がのっていて、終盤でまた鮪に出会えるなんて驚き
この後シャリなし、薬味もなしの鮪海苔巻きを大変優しい常連様からいただいてしまいました
とても贅沢なお味で美味しくいただきました
煮蛤
追加でいただきました
強すぎないお味でツメとの相性もよく、大きいので満足感があります
どれも正統派でブレがありません。
そのブレの無さも強さで攻めてくるのではなくしなやか、深い所に根を張っているような安定感があります。
早くお店のことを多く知ることができるのは夜かもしれません、またゆっくり訪問したい鮨鈴木でした。
DETAIL DATA
アクセス、営業時間など
- 【店舗名】
- 鮨 鈴木
- 【住所】
- 東京都中央区銀座6-5-15 銀座能楽堂ビル 5F
- 【営業時間】
- 12:00~14:00 ┃17:30~22:00
- 【定休日】
- 月