ビターさが光る淡い口溶けの大人味のティラミスパンケーキ。「並んでも食べたい」と言うのが実感できます

2014年オープン、渋谷新南口から徒歩2分程度のところにあるフワとろのティラミスパンケーキが衰えない人気を誇るバンクス。

プロデュースしたのは、有名ナビゲーターのDJ TARO氏。
イタリアンのお店として、ランチ、カフェ、ディナーの3部構成となっていてメニューは共通ではなく、パンケーキはカフェタイム平日は14時～17時、土日祝は12時～17時のみとなります。
昨年ディナータイムに熟成和牛のグリルやリゾットをいただきに行きましたが、なかなか本格的だったことを記憶しています。

以前まではスコッチバンクという店名でしたが、Banks渋谷に改めました。

開店当初からの人気は元祖と言われるティラミスパンケーキ。
イタリアンらしくマスカルポーネをふんだんに使用したかつてない口溶けということでカフェタイムは連日行列。
先日休日に店舗前を通ると14時前の時点でパンケーキ売切れのイーゼル。

衰えない人気を感じ平日の14時過ぎに訪問させていただきました。
店内はウッドベースのお洒落で温かみのある店名通りイタリアンダイニングの雰囲気。
テーブルは15席程度、カウンターの席数もそれなりにあるのですが残るお席はテーブル1席のみ。
その後行列まで出来、あまりの人気に驚きました。
こちらのお並びは外になりますので夏場の休日はかなりの覚悟が必要です。

スタッフも20代が中心で、お席に案内される時にパンケーキの提供までは80分程度かかると伝えられます。
こちらの生地は作り置きができなくオーダー後生地にマスカルポーネ合わせるところから始めるからだそう。
かなり繊細なパンケーキなのでスタッフに人数が居ても作れるのは殆どいないのも待ち時間に拍車をかけています。

私はこの日実際に80分待ちました。
時間を聞く躊躇される方もいらっしゃると思いますが、待ち時間の期待度に見事に応えてくれる「並んでも食べたい」出来栄えです。

お店の広さが作られるスタッフの人数を比較すると、ペースはほぼ茶香と一緒です。

この日もパンケーキの取材が入っているようでした。

お客様は10代～20代が主でカップル多く、全員がパンケーキをご注文されていました。

パンケーキは、プレーン、ティラミス、ミックスベリー、プロシュートルッコラの4種類。
今のシーズンは＋150円でバニラ、ピスタチオ、カシスのジェラートがつけられるとのこと。

メディアでの露出も多いティラミスパンケーキとさっぱりしていると伺ったカシスのジェラートのトッピングでお願いしました。

スタッフには提供までにお席移動や途中でドリンクをオーダーさせてもらったりとお忙しい中でも丁寧に対応してくれ、退店する頃には慣れて愛着がでてきてしまう程でした。

ハーフ＆ハーフ

途中でオーダー、あまり強いリキュールでないものをお願いし白のスパークリングと赤のスパークリングのハーフをおすすめいただきました。
いただくと適度な甘さとさっぱり爽快感もある食前酒に相応しい飲みやすいお味で中々良いです。
それなりの度数があるので弱い方は酔うと思います。

ティラミスパンケーキ

サーブと共に運ばれてくる香りはマスカルポーネ。
お皿を揺らせばパンケーキがふるふると揺れる程柔らかく、スプーンでいただくふわふわじゅっとした口溶けはパンケーキというよりスフレの印象。
構成はマスカルポーネを練り込んだ生地、その上にもマスカルポーネクリームを敷いたもの、振り掛けてあるのはココア。
別添えでメープルとエスプレッソがついてきます。
ベース生地からは芳醇なマスカルポーネの香りとその一方で素朴な卵のコク、糖度はうっすら甘い程度の優しいお味です。
フリンジ以外はクリームとの二層構造、上層のクリームがかなり濃厚ですが食感も手伝い重く感じません。
ココアと一緒にいただくと、そのままのチーズ×ココアテイスト、メープルをかけると少し甘く、エスプレッソをかけて初めてティラミスパンケーキとなります。
カシスジェラートは余計な甘さがない酸味も効いていてさっぱりしていて風味が良いです。

チーズの濃厚さはありコクがありますがこってりではない、ほろ苦さも効いていてメープルとエスプレッソを両方全てかけてもそんなに甘くならず大人のお味。
正直食感に頼ったパンケーキかと思っていましたが、良い意味で裏切ってくれとても美味しくいただけました。

この形を完成させるまでの試行錯誤は感じますが、全体的にドリンクメニューやディナーメニューも含めセンスがあるように思えます。
甘さのコントロール、チョイスのセンスが良いのではずれなくモダンに仕上がっていました。

 

退店時感想をお伝えすると「お気をつけてお帰り下さい」と笑顔でご挨拶してくれ、今度は是非他のパンケーキも試してみたいです。