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BISTRO MARX

BISTRO MARX

星2つ半が平均

二つ星フレンチのハンバーガーが話題。黒毛和牛100%、100gパテでボリューム感たっぷり

2016年オープン、銀座駅からすぐ。銀座四丁目交差点の角地あるパリの二つ星フレンチの世界出店1号店となるビストロマルクス。

シュール ムジュール パール ティエリーマルクスの総料理長、ティエリーマルクスが監修するThierry Marx、BISTRO MARX(ビストロ×プレミアムテラスバー)が2016年9月に2店同時オープンで日本初上陸しました。
彼は日本で4年間暮らした親日家で、フレンチシェフだけではなくブーランジェとしても知られています。

ブーランジェとして基軸にするのはブリオッシュ。
日本で使用するブリオッシュは国産小麦と卵、発酵バターと日本の素材で作られたもの。
お料理にも登場し、ブリオッシュ単体は塔の様な大きさで来店すると購入することができます。

メニューの話題は伝統的フレンチの流れを汲む彼が手掛けたマルクスバーガー。
ブーランジェだからこそできたバンズをブリオッシュ変え、日本の黒毛和牛を惜しげもなく使い、ベアルネーズソースで仕上げた日本の食材とフレンチを合わせアメリカのファーストフードを再構築しました。

ビストロのシグニチャーメニューをハンバーガーにしたのは驚きです。
基本はランチタイム提供ですが、問い合わせるとディナータイムでもいただけるとのことで今回平日のディナータイムに初訪問。

場所は銀座の象徴、和光の時計台がある四丁目の交差点、優雅な曲線美の透かし彫り技法を用いた外観の銀座プレイスの最上階7階。
1階、2階はNISSANのショールーム、3階にはカフェ、4階以上はSONYのショールームとなっています。
ビル自体に飲食店は何軒かありますが、7階はThierry Marx、BISTRO MARXのみ。
エスカレーターでも行けますが本エントランスはエレベーターとなります。

ちなみに休日は満席だったり、平日でも貸切も多かったりするので訪問時はお問い合わせがおすすめです。

ディナータイムのオープン時間にフロアに着くとスタッフがにこやかに迎えて下さいました。
店内は角地のガラス張り、白とナチュラルウッドがベースで解放感に溢れています。
フロアやファーニチャーだけに木を使うのではなくシーリングファンも木製、そこに黒の窓枠がシックに映えて清潔感と洗練された雰囲気を演出していました。

キッチンはオープンキッチンで、数人の外人シェフが腕を振るっています。
店内奥はバーカウンターがあり、バー自体は店名通りテラスバーなので店内からテラス席へ出られるようになっています。

スタッフは国籍豊か、スマートな接客な印象でしたがお話してみるとフレンドリー。
お写真の許可を伺うとSNSへのアップもどうぞ進んで言って下さいますし、撮っていると話しかけてもいただきました。

案内して頂いたのは、和光の時計塔を真正面に捉え十字路を眼下に収める絶好のロケーションの窓側のお席。
1人利用でも大変良いお席をご用意して下さいました。

正面はテラスバーのエントランスが見え、初夏の陽気だったためドアが開いておりそこから心地よい風が流れてきます。
日没までは時間があり、シンボルの和光の時計台を目の前に日が落ちるのをゆっくり眺めながら素敵な時間が過ごせました。

まずはドリンクメニューを渡されました。
以前サイトで拝見したシャインマスカットとレモングラスのカクテルがとても好評とのことでしたが、お聞きするとフレッシュフルーツカクテルなので季節的にないとのこと。
ただベースの作りは変わらないので、今は苺、メロン、マンゴーがありました。
ちなみにこのカクテルの提供はディナータイムからになるのでランチ、カフェタイムにはなく、プレミアムテラスバーメニューなのでディナーメニューにも載っていない別冊となります。

フードメニューですが、夜ですとマルクスバーガーは載っていないのでこちらも別でご用意頂きました。

ディナータイムに良いお席をご用意していただき、接客も良好なのでデザートをいただければ良かったのですがボリューミーなのでオーダーできず。。。
申し訳ないと思っていましたら、ブリオッシュがあるとのことなのでお土産に購入させていただきました。

オーダーはフレッシュフルーツカクテル メロンとマルクスバーガーになります。

◆フレッシュフルーツカクテル メロン

置かれた時から漂うフレッシュなメロンの芳香、リムを近づけると交わる爽やかなレモングラスの香り

口当たりはメロンのざらりとした粗越し感、そして風味、広がる甘さをレモンがすっきり仕上げます

シャンパン・ソーヴィニヨンブランの微炭酸も心地よく、甘過ぎずさっぱりし過ぎない好バランス
シャンパンカクテルとしての癖も薄いので飲みやすいです

風味もセンスもいいお味でお食事にも合いますし、お代わりする方がいらっしゃるというのも納得

甘いカクテルは好きだけど後味は甘さを引きずりたくない方にもおすすめ
酔う程は強くありませんが、シャンパンなので多少の注意が必要

シーズンによってフルーツが変わりますが、ベースの変更がないようなので当たり外れはなさそう
私はお酒に弱いので1杯だけでしたが、強かったらいちごもいただきたかった位でした
次回訪問した時もまたいただきたいフレッシュフルーツカクテル

◆マルクスバーガー

お皿に対してのマルクスバーガー自体はとても大きいという印象はありませんでしたが、ナイフを入れてみるとパテの厚さに驚きます

ジュワっと溢れる肉汁に壮観な断面
構成は下からブリオッシュバンズにサニーレタス、パテは国産黒毛和牛、マッシュルームソテー、チーズ、アーリーレッド、そこにフォンドヴォーとベアルネーズソースをかけてあり上のバンズにはマルクスロゴの焼印がありました

パテは黒毛和牛100%で肩肉を6mm、もも肉を9mm幅と食感を残してあり大きさはなんと100g
いただくとジューシーな中にお肉の力強さがあるお味で味付けは塩胡椒とシンプル
厚めですが程よい火入れです
ソースが芯まで染みてないので、お肉自体の味わいがダイレクトに伝わります
肉々しくはありますがビーフ特有のにおいがなく旨みがクール、よって量があってもヘビー過ぎません
柔かですが、食感のワイルドさも楽しいです

バンズは卵とバター、牛乳を主とするブリオッシュ、小麦粉は北海道のはるきらりを使用
柔らかくほんのり甘く優しい、しっとり系よりふわっと系

素材を中心とするパテをハンバーガーのお味と強くしていくのは、チーズとソース
チーズはお味が強く、フォンドヴォーでコクをベアルネーズソースで酸味と複雑性を出しています
ソースの量は控えめで、存在感としてはパテと援護するチーズ、ソースの順番

マッシュルームソテーはフォンドヴォーと合わさりフレンチらしさを残しています
ベアルネーズソースのエストラゴンが効いていて、ふわりと漂うハーブの香り

食べ方はバンズに肉汁を染み込ませ手でいただくのがおすすめらしいですが、ジューシーなので零れてしまうのでナイフフォークでいただく選択肢もありです

通常のハンバーガーと違ってこれだけの量のパテを使っていても、ジャンク性はもちろんのこと良い意味で野性味も少なく上品
奇を衒わない王道さも残したハンバーガーです

添えられるのはトマトピュレとベアルネーズソース
トマトピュレはタバスコも入れているそうですが、特段辛くはなくダイレクトにトマトを味わえます
ベアルネーズソースはタルタルソースと説明がありましたが、酸味が効いているのでこってりしたタルタルではなくいただきやすいです

ソースは基本厚切りのポテトにつけていただきます
ハンバーガー自体お味がしっかりしているので私はそのままいただきましたが、ハンバーガーと合わせても良いとのこと
揚げたてでピュアな素材感と風味のポテト、量は多めなのでお腹に溜まります

センターには自家製ピクルス、素材はカリフラワーや茗荷、パプリカ、ミニきゅうり
食感を残しつつ酢が効いた味わいでさっぱりします

いただき終わる頃にはお腹がいっぱいに
ですが余計な油を一切含んでいない分、お肉の香りが残り過ぎず重い満腹感ではありませんでした

◆ブリオッシュ

ティエリーマルクスの横顔シルエットが窓付きパッケージになったもの、持ち手も付いた立派なブリオッシュ

約20センチの高さがあり、塔のように見えるヴィジュアルで1分程温めていただきます

さくっとふわっとした食感で、バターと卵、牛乳が生きています

ほんのり生地からの甘さとしっかりしたバターのコク、特に上部の焼色が芳ばしく少しの苦味と振りかけられた砂糖が相性良好
ブリオッシュによって内部に水分を感じるものもありますが、こちらのブリオッシュはバンズの時と同じくふわっと系です

お値段は1600円程、とても大きいのであまり割高な感覚はしませんでした

 

景観が素晴らしく、スタッフの雰囲気も良好、ビストロなのでドレスコードもないので気軽にお食事できるのも魅力。
銀座で安心して利用できるカフェはブルガリカフェとロイヤルクリスタルカフェでしたがこちらもカフェとしても楽しめそう。
ガラス張りから見える夕日と銀座の象徴を独り占めできた様な眺めとお洒落なカクテルがいただけるカジュアルにいただくフレンチ、ビストロマルクスでした。

DETAIL DATA

ico

アクセス、営業時間など

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