Cafe1894
星2つ半が平均
英国様式の明治期銀行を復元したカフェは東京駅からすぐ。観光スポットとしても人気です
2010年オープン、東京駅から5分程。英国ゴシック調が一際異彩を放つ三菱一号館美術館の人気カフェ1894。
東京駅中央口の都道を有楽町方面に進むと高層ビル郡に囲まれた一角に突如として現れる赤煉瓦のヴィクトリアンゴシック建造物三菱一号館美術館。
一見すると三菱一号館美術館が敷地を取り囲んでるかの様に建っていますが、実際は丸の内パークビルディングと共同運営をする店舗数30以上有する総合商業施設、通称ブリックスクエア。
代表する人気店舗は三ツ星のジョエルロブション監修の「ラ ブティック ドゥ ジョエル・ロブション」、スペイン王室御用達のショコラテリア「カカオ サンパカ」、スクエア人気No.1の世界初のエシレ専門店「エシレ・メゾン デュ ブール」等。
両建物の間には木々の緑が癒しを与える中庭が設けられいつも人が途絶えません。
この設計はジョサイアコンドル。
鹿鳴館、旧東京帝室博物館本館、旧古河虎之助邸等数々の歴史的建造物を残した人物です。
当店は三菱一号館美術館の世界観を体感できる俗に言う美術館併設のカフェですがその範疇には収まらない人気があります。
内装の素晴らしさは言うまでもないのですが、お料理にも力を入れていてランチとディナーは別メニュー、オリジナルスイーツ、カクテルも充実、展覧会タイアップメニューを考案することによりピーター様を多数獲得。
ドラマの撮影でもお馴染みで、このカフェ目当てでの訪問の方も多い休日には待ちがでる「美術館併設」という形容詞が要らない数少ない成功例と言えます。
1894と言う変わった店名ですが、示すのは三菱一号館竣工年。
現在の建物は1968年に解体され2009年に復元されました。
カフェは当時の銀行営業室を復元したもので、エントランス入ってすぐに見えるのが銀行窓口、明治期ということもあり電気はなかったため照明器具はガス燈を再現。
内部は1階のみですが二層建築となっていて天井高8mを誇る吹き抜け、窓を大きく取ることによって店内に溢れる温かな光。
全体をクイーンアン様式(ヴィクトリアンゴシック)で統一、白い壁面にマホガニーが映える落ち着いたエレガントさがある空間です。
訪問回数は5回程。
昼は外の街路樹を異国情緒ある窓越しにコーヒーを、夜は紅くライティングされ重みを増した内装と共にいただくリキュール。
時間を変えることによって全く違う顔を見せるので訪問回数を重ねても飽きさせません。
天井が高いからかお客様の声が籠らず、ざわつきさえも心地よさに変えここが東京駅とは思えない雰囲気を醸し出します。
今回は平日の夜にリキュールとスイーツをいただくために訪問。
混雑率はお昼が高く、夜は比較的入店しやすいお店で待ちはありませんでした。
お席は全てテーブル席となります。
メニューについてですが、ドリンクのリキュールは17:00~の提供となりビールとワインのみは終日いただけます。
少し変わっているのがカクテルは自分でカスタマイズしてオーダーするところ。
例えばカシス、ピーチ、ライチ、スーズ等のベースリキュールを選び、そこからソーダやジンジャーエール、オレンジ等好きなブレンダーを指定します。
今回はアプリコット×ジンジャーエールにしました。
ちなみにタイアップ、特定シーズンの時には度数は弱めのオリジナルカクテルがメニューに並ぶことがあります。
スイーツの定番は赤いチョコレートパフェ、フロマージュブランのブランマンジェ。
今回は珍しい和×洋のテイストのフランボワーズの水羊羹とキルシュの寒天にしました。
フランボワーズの水羊羹とキルシュの寒天
右にあるミルクピッチャーはベルジョワーズの黒蜜
構成は中心にバニラアイス、紅いのはフランボワーズの水羊羹、トッピングはフランボワーズ、ブルーベリー、いちご、白玉、ミント、下にはキルシュゼリーが入っています
フランボワーズの水羊羹はどんなお味か想像つかなかったのですが確かに羊羹
フランボワーズの多少の酸味と華やかさ×餡の香りと甘さ、ざらりとした舌触り
不思議ですが意外に不自然ではありません
キルシュのゼリーはリキュールがはっきりした大人向けさっぱり系
バニラアイスは濃厚さはありますがやや普通のテイスト
白玉はやや硬くほんのり甘みあり
黒糖はフランス産の甜菜糖のベルジョワーズ
甘みは強くないさらさら系で癖がありません
フランボワーズ水羊羹とけっこう合いました
洋の要素も入れながら、和に落ち着かせるスイーツ
珍しいですがベリーの程よい酸味を生かしているので甘みは優しく、生クリーム等の乳脂肪系がないのでお腹にもきません
洋と和が上手く重なったオリジナル要素の強いスイーツでした
【2015/10】
ハロウィンナイト
ハロウィンシーズン限定
スミレリキュールにレモン、上にタピオカが添えたカクテル
ステアしていただきます
甘めですがレモンが効いてすっきり、弱めなので飲みやすいです
ちょっと気になったのは、ステアするとタピオカが沈んでしまい取りにくくなる点でしょうか
本格的なお味とまではいきませんが、お洒落なお味で軽くいただけました
フロマージュブランのブランマンジェ 白ワインと季節果実のコンポート
フルーツはいちじくと洋梨
ブランマンジェは生クリームや牛乳よりチーズ感が強い名前通りのフロマージュで甘みは控えめ
対してビーンズ入りバニラアイスは甘みは強め
白ワインゼリーは香りを前面にだしているのでさっぱりしていて全体の甘みのバランスを上手く取っていました
東京駅からも近いので観光としてもアクセス良好。
夜は23時まで営業しているので会社帰りにゆっくりすることもできます。
雰囲気は非日常ですがスイーツやアルコールも1000円に満たないものが多いので特にお値段を気にする必要もない近くに来るとついつい寄ってしまいたくなるカフェでした。
DETAIL DATA
アクセス、営業時間など
- 【店舗名】
- Cafe1894
- 【住所】
- 東京都千代田区丸の内2丁目62 三菱一号館美術館 三菱一号館美術館内
- 【営業時間】
- 11:00~23:00
- 【定休日】
- 不定休