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Gen Yamamoto

Gen Yamamoto

星2つ半が平均

カクテルのコース。桃、栗の等旬と煎茶で和を演出、拘りのリキュールで仕上げる新感覚バー

2013年オープン、麻布十番駅7番出口より5分程。総本家更科堀井とジェラテリアマルゲラのあるストリートを1本入った所にあるフレッシュカクテルコースを楽しめるGen Yamamoto。

営業は15時から、昼呑みしたい方には嬉しいお店。

こちらのコンセプトは重すぎない和。
エントランスの落ち着いた色合いの麻の暖簾を潜るとふんわり炊かれた香が迎え入れ、店内からはバーにしては明るく中央に存在感のあるミズナラのLの字カウンター。
所々和を感じさせつつスタイリッシュさがあります。

マスターは山本幻さん。
元々はホテルからキャリアをスタートさせその後渡米、NYで研鑽を積み帰国。
山本さん曰くオープンはもう少し先でもいいかなと思っていたらしいですのですが、ご縁とタイミングもあり帰国後1年程度でオープンとなりました。

こちらの特徴は旬を生かした素材でいただくカクテルのテイスティングコース。
4カクテルコースと6カクテルコースがあり度数は高くないとのこと。
今回は4カクテルコースにしましたが確かにリキュールは強くなく、ワイングラス2杯程度普通に呑まれる方なら6でも酔わなさそうです。

山本さんは大変話しやすい方で明るく良い意味でバーのマスターと言う感じはありません。
カクテルの説明もしっかりしてくれ、使用する蔵元のお話までしてくれるので質問以上の情報を教えてくれます。

NYでの実績もあるのかお客様の殆どが外人。
和を使用した時にはオリジナル色の強いカクテルを提供しますが、日本人だけでなく外人の方でも好まれるのでどこへ行っても人気店になるのではないかと思うほど。

お店は上品で来店される外人のお客様のレベルも一定の方ばかり。
よってきっちりとまではいかなくても多少服装には気を付けた方が良いと言えます。

また予約必須。
8席程度ありますが、休日は数日前から予約しないと入れません。
平日ならギリギリ空きがあるかもしれませんが、伺った平日は基本どの時間も予約が入っているようでした。

バーですと光量を落とした空間にて1人でゆっくり呑むイメージ。
ですがこちらは山本マスターと新しい試みのカクテル、会話を一緒に楽しみコース終了後は長居せず退店するスタイル。

カクテルはテイスティングなので1カクテルの量は少なめ、そこに少し間隔を開けて華を添え、和らしさを演出してサーブされます。

山本さんがカクテルと向き合う姿はとても印象的。
何度も細かくお味を確認しながら少しずつ調合し、どなたにも1杯ずつ丁寧に気持ちをいれ作られていました。

南高梅と酒粕焼酎のカクテル

佐賀の吟醸酒粕焼酎25.5°「七田」と完熟した南高梅ジュース、炭酸水、最後にライムを絞って供されました

焼酎独特の香りは癖が強く主張してしまうもの
それを南高梅が上手く中和してくれ、焼酎のにおいが苦手な方でもきっといただけるお味
癖を取り払っても酒粕の甘い香りは残し、綺麗で飲みやすいです
尖った感じはなく円やか、バランスも良く美味しくいただきました

ピオーネと純芋焼酎のカクテル

麹を芋100%で作り、無濾過、無調整、加水なしで作られた「国分 純芋」と山形県のピオーネを合わせ供されました

思いのほかたくさんのピオーネを使い濾していき、純芋を加えます

近付けるとリムが狭まったグラスからは攻め入る程のピオーネの香り
ここまで全面にフルーツの香りを堪能できるカクテルはそうないはず
お味は濃厚、甘過ぎ?と一瞬思うほどですが実は無加糖
強く感じる甘さは純芋の濃厚さからくる糖度として錯覚させる「香り」
芋のまったりとした甘く引き寄せる香りと濃厚さ、一方でセンターはピオーネということは忘れてはいません
ピオーネの良さを引き立たせ上手く調和していました

黄金桃とジンのカクテル

ジンはジン&トニックで世界一にも輝いた「キュロ ナプエ フィンランド ジン」と黄金桃、炭酸水、最後にライムを絞って供されました

ナプエは比較的若いメーカーですが、花やクランベリー、白樺の葉で作られるフィンランド産ボタニカルを使用した複雑で奥行のある味わいがあるもの
奥様が日本人ということもあり最近日本でも販売開始、ゴシックのデザイン性に溢れたラベルも印象に残るボトルです

黄金桃は、わざと固いものを選んでいるとのこと
エッセンスとしてなんと山葵を使用

グラスを近付けるとふわりと香る山葵、ですが辛さはありません
絶妙な量にすることにより「和」の香りとして表現する要素に変化

桃は何度も丁寧に濾してフレッシュさをだしていきます
ピークを越す前の新鮮な桃の濃度を感じ、どうやら桃の糖度が強すぎる為山葵を入れているそう
甘く傾きそうな時にストッパーとして山葵がしめてきます
かつてない山葵との共演をじっくり楽しみたいカクテル

栗と抹茶、貴醸酒のカクテル

新政 貴醸酒 陽乃鳥に栗、少量の牛乳、最後に煎茶をいれたもの

貴釀酒とは仕込み水の代わりに酒で仕込むことによりとろっとした口当たりがある甘口の日本酒のこと
栗は粗越しにしていました

煎茶で和を表現、全体の強さを少しライトにし、強すぎないのでマッチしていて不自然さがありません
栗の食感が残っていて濃厚さと甘さ、貴釀酒の甘さも加わりリッチな味わい
少なくても存分に「秋」を感じさせるテイスト
栗のざらつきを残すことにより呑むスピードまでコントロールする、その狙い通りゆっくりと味わい余韻を残す仕上がりでした

オリジナリティは強いですが、角がなく飲みやすくできています。
他ではないお味を提供してくれるので、お酒に弱い方でも是非一度は楽しんでいただきたいバー。
暗めで静かにグラスを傾けるバーではなく、楽しくお洒落に深酒をしないで食前食後でも楽しめる新感覚のお店。
上記のメニュー通り旬を使ったものが多いので1ヵ月単位、細かなテイスト調整はそれ以上に行っているとのこと。
是非再訪したいバーがもう1つ増えました。

DETAIL DATA

ico

アクセス、営業時間など

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