フランスパンだけのブーランジェリー。本格的な焼きたてが味わえます

2014年オープン、南阿佐ケ谷駅から12分程、五日市街道沿いの角地にあるフランスパンだけを焼き続けるブーランジェリーSONKA。
このお店はフランスパンを主力にしている訳ではなく、フランスパンしかありません。

代表は村山大輔さん。小麦粉、水、塩、酵母のみを使用して作るフランスパンを和食と同じく引き算の美学と仰り、シンプルにゆっくり酵母時間をかけて仕上げていきます。

平日の10:30頃訪問、カウンターにはテイクアウト用のパン、塩ナッツフランス、チーズフランス、あんフランス、主力のフランスパンには「今の僕の全てです。」と書かれた印象深いPOP。

店内の内装はナチュラルで手作り感のあるお店でカフェスペースはカウンターとテーブル席で大体10席程度、奥には休憩スペースらしきものがあります。
テーブル席の目の前には音域のある大きなタンノイスピーカーからライトにジャズが流れ、所々には本が置かれていますがどれも難しい本ではなく児童書系。
面白いと思ったのが椅子で木製ではブラウン系やホワイト系、ラウンドスツール等。わざと不揃いにしてあるのですが何故か不自然さがありません。
ゆったりとした時間が流れ、ご近所の方が購入だけでなく遊びにも来たいと思わせる空間作りをされています。

スタッフはオーナーと女性のお2人、丁寧で職人としての気質がビリビリ伝わるというよりもお店の雰囲気同様ナチュラルな接客。

ブラックボードのカフェメニューにはひじきチーズ、生ハムとクリームチーズ、BLT、あんバター、バゲットショコラ、サマードッグが並びメニューはその日によって違うのか好評のホットドッグはありませんでした。
オープン～クローズまである食べるスープとコーヒー、上記から好みのサンドイッチを選ぶランチセットを選択。

ランチセット<生ハムとクリームチーズ>

オーダー後焼いて作ってくれるため多少時間がかかり、来店時カフェ利用は私だけで提供まで10分弱程度でした。

バリバリっと香ばしく焼きたて特有の良い音、クラストはもちろん固いですがクラムは気泡もありややしっとり柔らか。
北海道産の小麦が強く香り、甘さと塩気のバランスが良く、普段ではいただけない出来たての瑞々しさがあります。
フィリングの生ハムは胡椒が振られ、口当たりの良いクリームチーズとは鉄板の組み合わせ。
シンプルながらも極めたお味でクラストとクラムのコントラストが良く出ている美味しいフランスパン。

食べるスープは名前通り、潰されたコーンや人参、玉ねぎ、じゃがいも等がいっぱい入っています。
野菜が良く出ていてトロトロ、味付けは主役はフランスパンということが明確な薄味。
美味しいのですがやや温く、もう少し熱いと更に良いかもしれません。

アイスコーヒーは豆の香りがしっかりし、チープなお味ではありません。

塩ナッツフランス、チーズフランス

テイクアウトで小さいなフランスパンの上記2点を購入。
あんフランスが気になったのですが、オーダー後に餡挟むのでこちらのみは長時間の持ち歩きは出来ません。

チーズフランス
見た目から溢れたチーズ、中にもいっぱいのチーズが入っていました。
所々胡麻が入っていてチーズ×フランスパンと間違えの無い組み合わせ。

塩ナッツフランス
カシューナッツの自然な甘さが塩と小麦の美味しさを引き立てます。

フランスパンは特に朝食をとられる方ならぴったり、近くにお住いの方が羨ましいです。
滞在時には近所のお客様がよく購入にいらして、お店のコンセプト通り街の生活に溶け込んだブーランジェリーでした。