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TAM TAM

TAM TAM

星2つ半が平均

石窯焼きフレンチトーストは​連日行列売切必至。スプーンでいただくふわとろ食感

1973年創業、神保町駅A7出口の小道を入って1分程。石窯焼きフレンチトーストが連日売切れになる行列店石釜bake bread TAM TAM。

斜め前には神保町のカフェを代表するさぼうるがあり、ここは老舗喫茶店が犇めくエリアです。

そんな中ある当店ですが、外観はスタイリッシュで一見すると夜に映えそうな料理店の様。
1973年創業とありますが、実はこれは先代から受け継いだフランチャイズ店珈琲館のこと。
ビルの老朽化に伴う建て替え時、オリジナルカフェとしてスタートするため1年間のブランク後2004年にTAM TAMとしてリニューアルオープン。

店主は田村信之氏、TAM TAMの意味はこの方の学生自時代苗字を取り、呼ばれていた"タムタム"を英語表記にしたもの。
石釜bake breadはその名の通り石窯焼きに特色を置いたお料理を提供するから。

スペシャリテは石窯焼きホットケーキと石窯焼きカレー。
一番人気はメディアでも紹介され連日売切れ、平日でも行列ができる1日30食限定の石窯焼きフレンチトーストです。

何度か店前を通ったことがあるのですが、夕方頃には平日でもいつも売切れのPOP、休日のお昼頃伺うと長蛇の列。
お店にお問い合わせしたところ、平日でも15時頃には売り切れてしまうとのこと。

この度は以前から気になっていた石窯焼きフレンチトーストをいただくために平日の13時頃訪問。
お天気は悪くとても寒かったのですが、お店の前には4組程の待ちが。

お店の中にウェイティングスペースがないためお並びは外になり、この日は30分程待ち店内へ案内されました。

デザイナーが設計したという内装は外観のお洒落なイメージそのままに深いホワイト×ブラウンカラーの和モダン。
ライティングはダウンライトで明る過ぎず暗過ぎず、机はブラックチェリーカラー系でアクセントカラーとして深めのブラウンを効果的に使用し落ち着いた雰囲気に。
滑らかな曲線を描く天然木を天井部に配置することによりさり気なく和の感情を抱かせる造り。
右のカウンターには季節を感じさせる大きな生花が飾られ、左のオープンカウンターの正面には輻射窯が見えました。

お席はお店に入って右と左にカウンター、奥にテーブル席、別に半個室があるようで、ご案内はカウンターへ。

ホールは女性と男性がお1人ずつ、カウンターには珈琲を淹れる女性スタッフと奥には店主の田村信之氏。
大忙しでバッシングを間に合わせるのも一苦労、ですがそんな中でもホールの方々の感じは丁寧。
お電話での対応は正直普通でしたが、来店時の方がフレンドリーで接客は良好でした。

お客様はやや女性が多く年齢層は20代前半~50代位までと広め。
人気はやはり石窯焼きフレンチトーストでしたが、石窯焼きカレーも多く見られました。

メニューには石窯焼きカテゴリがあり、石窯焼きバタートースト、石窯焼きアーモンドトースト、石窯焼きチーズトースト、石窯焼きクロックムッシュ、石窯焼きピザトースト、石窯焼きフレンチトースト、石窯焼きホットケーキ、石窯焼きカレーと種類豊富。
驚きなのがお値段でどれも500円前後~800円程度。
最近見かけるフレンチトーストは1000円オーバーするのも珍しくないですが、こちらのお値段も600円程度とCP良好。

オーダーは石窯焼きフレンチトースト、セットでトラジャブレンド エクセレントにしました。

トラジャブレンド エクセレント

トアルコトラジャとベースにしたブレンド
ライトな香りと苦味、酸味は少なく飲みやすいお味
軽やかで綺麗な飲み口ですが、これだけですとやや弱いかもしれません
フレンチトーストや繊細なスイーツと合わせるなら高相性
邪魔せず引き立ててくれます

石窯焼きフレンチトースト

黒いココットに入ったフレンチトースト、石窯で焼かれぐつぐつ音を立てた状態でサーブされました
別添えでメープルシロップがついてきます

見た目はトーストが浮くほど入ったアパレイユ、その上にはたっぷりの生クリームに少量のシナモン
確かに今までのフレンチトーストとは一線を画すフォルム

フォークはなくスプーンのみでいただきます

スプーンを入れると溢れる程のアパレイユ
これはココットにアパレイユに浸されたトーストと共に残りのアパレイユを流し入れてそのまま石窯焼きにしているから
輻射熱でフライパン調理と違いアパレイユが揮発することがなく、スープフレンチトースト状態を実現させています

アパレイユに一晩漬け込んだというトーストの食感はとろとろ
確かにスプーンでないと掬い上げることはできません

色は黄色味が強く、じゅわっと口の中に広がる満遍なく染み込んだアパレイユの卵と牛乳
砂糖不使用とのことで素材が演出する自然な甘みとカラー通り卵がよく効いている​温かみのある味わい
ギミック勝負ではなくシンプルかつ基礎に忠実に作られていて、生地の中にスパイスは含んでいないので癖のある香りはしない人を選ばない作り

​食感は上層下層と異なり、上層は石窯の輻射熱でカリッとしていますが下層は液状に近く噛まずにアパレイユと溶け合い消える口溶け
一般的なフレンチトーストのお味なのは上層で下層はスープ系の領域

フレンチトーストと言うより見た目、食感、原材料的にもパンプディングに近い印象です

生クリームはさらっと消える口当たりで脂肪分は高めですが甘みは控えめ
ケーキやパンケーキに使用される生クリームと違いこってりとした濃厚さはありません
熱の熱さでみるみるうちに全て液状になっていき、フレンチトーストにコクを与えていきます
なので生クリームはトッピング感覚ではなくお味の一つとして成り立つポジション
素朴な味わいを生かす為かシナモン量はかなり少なめでした

また、生クリームやシナモンが苦手な方は無しでオーダーすることも可能だそう

全体的にかなり甘めを想定していましが、逆で甘さ控えめ

とろっとしたメープルシロップが甘みを出す役割を担っているので糖度は自分好みでいただけます
因みに全てかけてもすごく甘いお味にはなりません

卵たっぷりの風味に交わるミルキーな生クリーム、メープルの自然な香りと甘みで尖った要素はない優しいお味
鉄鍋なので最後まで熱々でふわふわじゅっとした食感が楽しめました


普通のフレンチトーストとはかなり異なるビジュアルをしていますが、お味自体は進化系ではなく素朴寄り。
原材料がリッチなのでお腹にたまるのでちょっとしたお食事代わりになります。
石窯の特性を上手く生かし内部の水分を逃がさず外側をカリッと焼きあげ、アパレイユたっぷりの冷めにくいフレンチトーストを作り出した人気カフェでした。

DETAIL DATA

ico

アクセス、営業時間など

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