13種類の珍しい中国茶まで揃えるカフェ。コート預かり、お見送り等ワンランク上の接客が受けられます

2016年リニューアルオープン、銀座一丁目駅よりすぐ。中央通りに面したビル3Fにある珍しい中国茶を揃えるTANAGOKORO TEA ROOM。

1999年にオープンした世界初の備長炭ショップ「掌」（たなごころ）が運営するカフェで、ビルが全てこの系列によるもの。
全4層の造りで、B1がTANAGOKORO THE BAR、1Fは備長炭のオブジェ（店舗はなし）、2Fは銀座紀州備長炭ショップ掌、3Fが今回おじゃまさせていただいたTANAGOKORO TEA ROOMとなります。

今回は中国茶と、限定のスイーツも楽しみに平日の17時頃に初訪問。

お店は一階奥に進むと警備員さんがガラスドアを開けて下さり、エレベーターで3Fまで行きます。
ビルは中央通りに面しているため迷いませんが、入口はちょっと分かりにくいかもしれません。

エレベーターが開くと見事な程に無垢材に囲まれた空間。
温かみと柔らかみがあり、無垢材の良い香りに包まれます。
入って右エリアはテーブル1卓で、コンセプトである備長炭を入れた大きな水槽の中に優雅に泳ぐ熱帯魚。
左エリアはお茶を目の前で淹れてくれるカウンター5席、テーブル2卓、中央通りに面したカウンター2席。

スタッフは女性2人程。
ナチュラル系で丁寧、感じ良く大人の接客をして下さいます。
驚くのはカフェではまずない着席時にコートを預かって下さること。
お会計はもちろんテーブル、呼ぶ必要はなくお財布を出すだけでタイミングを見計らって来てくださいます。
最後はエレベーターまでお見送りもして下さいました。
気遣いがスマートで、にこやかさだけを売りにしている接客ではありません。
よって過度な感じはなく、銀座らしい落ち着いたワンランク上の接客を受けられました。

厚めの和紙メニューに並ぶ中国茶はなんと13種類。

スタンダードな凍頂烏龍茶から高級な岩茶、熟成普洱茶、あまり見かけない白毫銀針茶等幅広いラインナップ。
セットメニューはマフィンやサンドイッチ、冷たいあずきと季節のフルーツ添え、3/1～限定の桜いちごのレアチーズケーキ。
レアチーズケーキ以外を集めたアフタヌーンティーもありました。

中国茶にはそれぞれ説明書きがありますが、分かりにくい場合はスタッフにお聞きすれば丁寧に答えて下さいます。

今回は桜いちごのレアチーズケーキと女性に人気という鳳凰単叢茶　蜜蘭香にしました。
お茶単体は1600円程ですが、セットにすると1700円と大変お得なのでセットメニューがおすすめです。

桜いちごのレアチーズケーキ

下からビスキュイ、桜の香りを纏わせたクリームチーズ、苺ソース、クリームチーズの4層
上には桜の花びら型の干菓子を飾ってあり、シナモンクッキーを砕いたものを散らしてあります
深いグリーンは抹茶ソース、ピンクの粉は桜風味パウダー

口当たりは大変柔らかなレアチーズケーキ
土台はクッキーというよりもしっとりしたビスキュイの様でクリームチーズが主体で桜の風味はほんのり、果肉入りの苺ソースがお味に起伏をもたらします

抹茶ソースはかなり濃く、甘みは一切ありません
一緒にいただくと一気に和の雰囲気へとシフトし、甘みも控えられ大人のスイーツに

サイズは小さく、見た目もお味も上品に仕上がっています
桜テイストは前面には出していないので、強い香りが苦手な方もいただけるお味になっていました

鳳凰単叢茶　蜜蘭香

蜜蘭香という名前に相応しい蜜色、思わず「良い香りですね」と言ってしまう位に果実の香りが漂ってきます

ダイレクトに強い甘い香りがしますが、もちろんその香りは自然のもの
円やかで舌に蜜の様な甘みを伝えてきて、花が咲くように香りが広がります

香りは一言でこれというのは難しいのですが、ライチやマスカット系
後まで甘い花の香りが残りますが、纏わりつくような甘さではなくすっきりしています

奥の蓋なしガラス急須はリフィル用、2杯目は熱すぎず丁度良い温度でいただけました
頃合いを見てお湯を淹れにきて下さり、7杯程いただけるとのこと
じっくり楽しむことができました

お茶請けとして蓋付の陶器には杏の錦玉糖や海老煎餅、竹炭色の塩クッキー、抹茶餅、落雁等が入って小さくてもそれぞれ一定のクオリティがありました

 

お味は上品で雰囲気良好、愛想で誤魔化さない接客レベルで大事な時にも外しません。
平日のアイドルタイムということもあるかもしれませんが、まだ穴場と言った印象。
カフェのチョイスは中々難しいですが、目上の方をお連れしても恥ずかしくなく落ち着いたカフェでした。