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ガストロノミー ジョエル・ロブション

ガストロノミー ジョエル・ロブション

星2つ半が平均

華やかで柔らか、重苦しさがない綺麗なフレンチ

ジョエルロブション自身、日本のメディアではフレンチの神様、フレンチの皇帝と称されています。
世界一の星持ちシェフとも知られ、ガストロノミージョエルロブションが三ツ星、ラ ターブル ドゥ ジョエル・ロブションとラトリエ ドゥ ジョエル・ロブションが二つ星となります。

代表格のガストロノミー、何度かの価格上昇をしていますが、2015年夏に大幅な価格変更を行いランチでは、同コースだと1万円の値上げとなります。
今回は価格変更の境目で、旧価格での利用。
旧価格は8000円、10000円、10000円相当は24000円へと変更。

恵比寿ガーデンプレイスの象徴のジョエル・ロブション、ガーデンプレイス側から見ているのは実は正面ではありません。
入り口はこちらです。

建物の内部は細部の飾りが美しいですが、オープンから時が経っていますので多少の老朽化が見られ飾りが欠けている箇所も。
老朽化というとアピシウスもそうですが、地下とインテリアコンセプトの違いからか重厚感が増し味が出ていましたがロブションはそれとは違います。

10000円のコース、前菜2皿、メイン2皿、デセールの流れとなります。

アミューズブッシュ

レモンベースのヴァニラビーンズに上層にアニス香るクリームソース、ゼリー系アミューズブッシュ。
レモン香り強くさっぱりしており、酸味をヴァニラが抑え、チーズ系クリームが深さを出し印象深くします。
弾力のあるゼリー、食欲を引き出すお味。
左は飾りで食することはできません。

ズワイガニ アヴォガドのフォンダンとトマトのジュレと共に

緑色に見えるのは、トマトのジュレ。
下層には裏ごしされたアボカド、他はクルトン、きゅうり。
ズワイガニは単体で頂くと塩気が強いです。
アヴォガドは完全に裏ごしはしてなく、少しの歯応えを残しているのがポイント、細かい所にこだわりを感じます。
全て一緒に頂くと味が上手く混ざり合い、全体的には濃厚さを残すお味。

パン

パンはワゴンスタイル。
ブーランジェリーとしても有名なので、パンのレベルも高いです。
元々サーブされる小さなフランスパンは噛めば噛むほど小麦粉のお味がしっかり楽しめるタイプ。

ワゴンのパンはどれも小さめですが、お味はそれぞれちゃんと個性が出ていました。

【アンチョビクロワッサン】
塩の効いたアンチョビがしっかり。
クロワッサンもサクッとしており、お店で購入させて頂いたクロワッサンの質そのまま。
小さいのによくまとまっています。

【キューブパン ドライトマト】
外側はサクッとしていて、中に赤く見えるのはドライトマト。
香りが良く、オイルが合います。

【コーンパン】
自然の甘みを感じる、バターが合うパンです。

フォアグラ プランチャで焼き パルメザンチーズのリゾットと共に

リゾットの香りはしっかりしており、運ばれた時からチーズの濃厚な香りが漂います。
ソースは若鶏と緑に見えるのはセロリ、イタリアレタスを添え、ライスは国産、歯応えを残しています。
フォアグラは、中はふわとろ、プランチャで焼いており外側がカリッとしているのが素晴らしく、そこに濃厚なチーズと適度な塩気が合わさります。
セロリの香りはあまりしませんでした。
チーズも強いですが、フォアグラも負けていません、強いもの同士ですが壊れることもなく美味しいです。
お腹に溜まる一皿。

的鯛(マトウダイ) 葱のエテュベとシトロネルの香りのクリーム

葱は焼いたものと蒸したものを合わせており、泡のソースはクリームソースとシトロネル。
香草が強く、シトロネルが苦手だと頂けないかもしれません。
全体的にガストロノミーは香草の香りも隠さず表現ています。
葱は歯応えを残し、トマトの甘みがいい仕事をし、マトウダイは塩味で淡泊、適度な素材のお味を残しています。
夏らしい香り高いポワソンです、こちらも美味しく頂けました。

鴨 イチジクのローストとフランボワーズのコンポーネントを添えて

黒イチジクは自然な甘さ、アーモンドは新鮮さを残し、フランボワーズソースにはライムの皮が入っています。
鴨肉は皮がパリッとしおり、イチジクと合わすと甘さを楽しめる一品に、フランボワーズソースと合わせると酸っぱさがアクセントになる一品に。
新鮮なアーモンドも過度にローストされておらず良く合います。
2種類のお味を楽しめるメインに相応しいヴィアント。
メインらしくしっかり量があるのでお腹いっぱいになりました。

チーズワゴン

コンテ
ミモレット同様、フランスハードタイプの代表格。
フランスではAOC認定チーズの中で最も生産量が多いことで知られています。
ハードタイプなので水分はなく、癖がないスタンダードな塩気のあるチーズ。
ドライいちじくと一緒に頂きました。

 

コンポステール(コンポステーラ)
ケルシー地方で作られるシェーブルチーズ。
サンチャゴ・デ・コンポステーラの巡礼の道にある土地に因んだチーズでホタテのエムブレムが特徴。
若いシェーブルなので、食べやすい方でアプリコットと一緒に頂きました。
若いのをお願いしたのでにおいは控えめな方でした。

グラニテ

メロンのジュレ、ソルベ、果肉とメロン尽くしのグラニテ。
下層にはレモンテイストが隠されておりギミックがあり、さっぱりだけで終わらせません。

白桃 ソーダでマリネ ベルベーヌのグラニテとレモンクリーム

桃のジューシーさ、素材の良さが光ります。
レモンクリームの下には、レモンヴァニラビーンズのジュレ(アミューズで頂いたもの)があり、新鮮な桃、下層のベルベーヌのグラニテは香りが強め。
緑の粒はピスタチオ、カリッとアクセントになっており、レモンクリームと合わさり、甘さより爽やか夏らしいデセールです。
冷たく、口溶けもよくすぐに無くなってしまう儚ささえ感じる一皿。

ワゴンデセール

ライムチョコ
酸っぱさがありさっぱりと頂けます

いちごフィナンシェ
しっとり濃厚、パサつき感はありません。

バラ
マカロン生地はサクッ、ふわっとしておりレベルの高さに驚きました。

パッションフルーツシュー
シューのフィリングは爽やかなパッションクリームがたっぷり入っています。

ピスタチオ
グリオットチェリーとピスタチオの香りが交わり、しっとり、纏まってるお味。

 

全体的にシトロネルを感じる物が多く、香草も隠さず素材の良さを表現しているのは流石。
グランメゾンらしい重厚で重い味ではありません。

サーブは2人で行われます。

サービス面では、アピシウスには及びません。
ギャルソンの立ち振る舞い、フロアでの姿勢、トーク、少し期待しすぎたかもしれません。
お客様は意外にカジュアル、アピシウスの様な重厚感はないのでリラックスはできます。

DETAIL DATA

ico

アクセス、営業時間など

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