大極殿本舗六角店 栖園
星2つ半が平均
琥珀流しの透き通る美しさ、毎月フレーバーが変わります
母体は1885年創業の「かすていら」が有名な大極殿。
約140年前の民家を改築し甘味処、栖園をオープンしました。
大極殿の看板商品は店の名前にもなっている、大極殿、春庭良、レース羹、吉兆あゆ。
ちなみに今は大極殿の屋号になる前は、「山城屋」と呼ばれていましたが、大極殿が大変有名になりいつの間にか大極殿へと屋号が変わったそう。
大極殿本舗 六角店 栖園の名物は「琥珀流し」毎月フレーバーを変えることにより、季節折々の味が楽しめその美しさからも大変な人気。
4月は桜蜜、5月は抹茶小豆、6月は梅酒蜜、7月はペパーミント、8月は冷やし飴、9月はぶどう、10月は栗、11月は柿、12月は黒豆と変わります。
1月~3月まではおやすみでしたが最近はこの月も頂けるようになりました。
琥珀とは、寒天と砂糖ベースとし作られ、中には葛や卵白、道明寺粉を加える場合があり。
琥珀色はくちなしで再現、白いのは白琥珀と呼ばれています。
ちなみに琥珀を固めたものを琥珀糖と呼び、専門店シャララ舎で頂けるのがそれにあたります。
どのようなものかはシャララ舎ページでご覧下さい。
訪問日は雨で連休前の平日という事もありすぐに案内されました。
席は8割は埋まっていました、席数が少ないので祝日はけっこう待ちそうです。
こちらで大極殿のお土産を購入しましたが、実年の女性の接客が柔らかで大変良かったです。
琥珀流し【ぶどう】
9月ですのでフレーバーはぶどう。
美しい赤紫の琥珀流し、上に乗っているのは干しぶどう。
琥珀自体は甘くはなく、カットは想像していたより大きめでした。
喉越しは素晴らしく、柔らかく、口の中で簡単に押しつぶして食べられます。
冷たく瑞々しく、最近は冬にも提供を始めましたが夏向きのものだというのがよくわかります。
シロップの甘さは強め、ぶどうゼリーはかなり弾力があり、琥珀と違いがあり飽きさせません。
大極殿のかすていら「春庭良」ハーフサイズ、若あゆを購入させて頂きました。
かすていら「春庭良」ハーフサイズ
ハイカラな外装、保存料は入っていませんので日持ちは4日程度。
購入時は焼き立て、府民でありたかったと思った瞬間でした。
切るとじゅわっとした感じを受け、いただくとふわっとした軽い口当たり、蜂蜜や水飴も入っていますが甘さは普通のカステラより控えめ、卵感もライト。
下層には大粒のザラメが入っており、味醂の香りがして濃厚な甘いカステラとは違います。
重くないので量も食べられ、家族でその日のうちに無くなりました。
京都ものらしく、奥ゆかしさの中にやわらかさ、一方で伝統を守り抜く強さを感じる、他とは一線を画す春庭良、是非このまま変わらないで頂きたいです。
若あゆ
生地はカステラの生地の様に香ばしく、卵がたっぷり使われ、水飴、蜂蜜の甘さも加わり美味。
春庭良よりお味はリッチ感があり、さすがカステラの名店、余すところなくその良さを引き出しています。
求肥はたっぷり入っており、甘さは控えめ、良く伸び美味しいです。
「あゆ」は近江藤斎、たねや、叶 匠壽庵で頂きましたが、大極殿が頭一つ抜けています。
DETAIL DATA
アクセス、営業時間など
- 【店舗名】
- 大極殿本舗六角店 栖園
- 【住所】
- 京都府京都市 中京区六角町高倉東入堀之上町120
- 【営業時間】
- 10:00~17:00
- 【定休日】
- 水