佐賀で採れる珍しい食材に出会える鉄板焼き

銀座の一流店ばかりのロイヤルクリスタルビルディングの5階に佐賀牛の鉄板焼きの季楽があります。
本店は佐賀県。

こちらはカウンターがおすすめ。
カウンターでないと、鉄板ではなくせいろにメニューになりますのでご予約の時は注意が必要。
またかなりの人気店のため休日のランチが希望の場合は2ヶ月前予約が安全です。

食材は基本全てが佐賀で採れた食材を使っています。

最初に焼くのはにんにく。
じゃんぼにんにくという種類の名前の通り大変大きなにんにく。
手前が青森の普通のにんにく、かなり大きさに違いがある唐津の品種で年間通じては採れないそうです。
シェフもこのお店に来て初めて見たと仰る位珍しい品種。

【前菜】

テリーヌと無花果

左側はがテリーヌ、右側が無花果。
テリーヌは柔らかくほろっとした口当たり、無花果は上品な甘さで果肉も入っています。
一緒に頂くと味の幅が広がり、マリアージュが楽しめます。

 

コールドビーフ

玉ねぎとみょうが、ソースはジュレ。
お肉もローストビーフなので前菜に合い、さっぱり頂けます。

 

芝海老の塩辛、クリームチーズ

クリームソース、バジルがベース。
下層にクリームチーズがたっぷり入っており濃厚なお味。
チーズはそれなりの固形を保つことによりチーズらしさを味わえます。

 

サラダ

小さいグラスに様々な野菜が詰められています。
生ハムの塩気とソースはしっかりしたお味、ズッキーニを始めとする野菜の中に梨も入っていました。
特に浮くこともなく頂けます。

鱸

本日のお魚は、玄界灘で採れたすずき。
最初はパルミジャーノレッジャーノと小麦粉を鉄板で焼いていきます。
すずきの焼き方はとても丁寧、丹念に皮から焼き付け最後に身を焼きます。
盛り付けは下層にじゃがいも、すずき、ししとう、最初に焼いておいたチーズを被せ、7種類のスパイスのソースをつけて提供。
すずきの焼き加減は丁度よく、歯応え新鮮さがあります。
じゃがいもは濃厚に調理されており、チーズがアクセント、淡泊なすずきによく合います。
パンチのあるソースを絡めることによって、濃厚さにもう一段階変化が加わり深いお味に。
大変美味しく頂けました。

最高級佐賀牛　フィレ〈110g〉

付け合せのお野菜は、空芯菜、玉ねぎ、カボチャ、ニラ、もやし。
ソースは、にんにく醤油、ヒマラヤ岩塩、柚子胡椒と山葵が出されます。
焼き方はレアを選択。

ステーキは2回に分けて焼いてくれることにより焼き冷ましを防ぐことができます。

レアを選択しましたがあまりレアっぽい感じはしませんでした、ミディアムレア寄り。
お肉のお味は柔らかく、あっさりした口当たりでサシが入って甘く濃いタイプのお味ではありません。
焼き方はうかい亭の方が好みでした。
肉質によるのかもしれませんが「噛んだ瞬間に肉の旨味が広がる、閉じ込めた様な焼き方」ではなくさっぱり頂けるお味。

お野菜の玉ねぎ、カボチャの焼き方は丁度よく品質的にもジューシーで美味しく頂きました。

私的には柚子胡椒＋山葵がおすすめです。

お食事

お米は佐賀で採れる夢雫という品種で、見た目は少々長細いタイプ。
柔らかく弾力があり、粘り気はそこまでありませんがもちもちしており癖無く美味しく頂けます。
香の物はかなり甘味が強いのでこれは好き嫌い分かれそう、気になったのは、お味噌汁が大変熱いことです。
器も薄いので持っていられない程です。
あまりにも高温度で他のお客様も「熱くて持てない・・・」という声が聞こえました。
こちらは改善して頂けたら嬉しいですね。

デセール

梅のシャーベット
爽やかな梅の香りがするシャーベット、口当たりはかき氷に近いです。

メロンをホワイトチョコで包んだ、メロンパンをイメージさせたデセール
こちらは3品の中で一番デセールらしいお味。
ホワイトチョコはそこまで甘くしていません、フィリングはメロン、青肉、赤肉が入っています。
下層はジェノワーズ小さいながらお味は纏まっています。
ですが・・・中心が少し凍っていました・・・

桃とブルーベリーのコンポート
ヴェルヴェーヌでさっぱり仕上げています。
夏らしく、多少の甘味と甘酸っぱさ美味しく頂けました。

デセールのお味のバランスは良かったです。

 

全体的に良かったですが、少し惜しい部分、抜けがありました。
接客は特に問題ありません。
お料理はすずきが一番美味しかったです。

うかい亭表参道と比べると季楽はお魚料理の味付け、他もギミックが効いているものがありました。
お肉の焼き方はうかい亭、接客の隙のなさはやはりミシュラン獲得しているだけあり、うかい亭です。