かき氷過疎地帯で、生フルーツの本格的かき氷を目指す和カフェ

2012年オープン、千葉県JR本八幡駅から2分程度、北口を出て一つ目の角を左曲がったところにあるこのエリアとしては珍しい和カフェ、茶寮 煉。
外観はガラスをベースとし、そこに縦格子の様に木を配置した造りで和の雰囲気は出しながら内部は光量が十分にとれる造りとなっています。

長年修行された店主がオープンしたお店ということで、ランチの軽食や甘味もなかなかとのこと。
その中で一番好評なのは5月初めから開始されるかき氷。

かき氷過疎地帯と言っても千葉は柏にあの三日月氷菓がある、と思われる方も多いのですが同じ千葉エリアでも路線が違いけっこう距離があります。
本八幡はJR線ですと2駅で小岩、東京圏に入るところに位置しておりこの駅のお食事処は居酒屋さんやチェーン店が多く和カフェはここ以外見ることがありません。
同駅で知られているのは、珈琲教室までしているカフェ萌季屋、アンティークな喫茶螢明舎、少し歩きますが琥珀糖のシャララ舎でしょうか。

茶寮 煉では、昨年月替わりの生桃みるく氷をいただいたのですが正直水っぽく・・・でも接客が良かったので今度は違うお味で試してみようと入店。

土曜日の16時頃、お客様は8割程いらっしゃり多くがかき氷を召し上がっていました。
テーブルが5席程度、カウンター席が6席程度、内部も和がコンセプトになっています。

ホールはミドルエイジの上品な女性が2人、以前と変わらず感じよく落ち着いた接客。
若い方のお店も活気があって良いですが、接客から若い方にはできない気遣いや年を重ねて出る上品さを感じます。

和カフェらしく、サーブされるのはホットのほうじ茶。
香りが良くなかなか美味しいです。

生いちごみるく氷

今回はレギュラーメニューとなっている生いちごみるく氷を選択。
本来はミルクはかかった状態でサーブされますが、前回のこともあるので申し訳ないのですが別添えでお願いしたところ感じよく対応して下さいました。
いちごは静岡の減農薬で作られた「あきひめ」を使用。

程なくしてサーブされたかき氷は器の造りから崩れる心配はいらないタイプで大きさはそれなりにあります。
いただくと外側はふわっと後はしゃくっと、下層の方までいただいた時には重さもあるのか少し塊になりしゃくっと感がある氷になっていました。
前回よりテイストによってなのかキーンとした感覚は殆どなかったです。

生いちごは元々かき氷に入っており、ソースは別添え。
コンフィチュールよりさらさらしているので、シロップと言った感じです。

シロップはかけずに生いちごのところをいただいてみると、フレッシュでさっぱりしたお味。
シロップは加糖がされていて甘さはしっかりめ。
ミルクはさらっとした練乳。
こちらのは別添えのシロップありきなのでかけてみました。

両方入れてみるとちょっと甘みが強いでしょうか、折角「生いちご」で出しているのにフレッシュ感が落ちて「甘い氷」となってしまいました。
別添えになったミルクは量が多く、もしこれが全てかかっていたらけっこうな甘さです。
別添えの場合は量が違うかもしれませんが、念のため別がおすすめ。

ミルクでお味の深さは出せるので、私的にはシロップの甘さを控えたらいちごの甘酸っぱさも出て良いかなと思います。
ですが、甘めでも足りない感はなく、全体的にはしっかり仕上がっていて人気メニューだけありました。

正直、有名店と比べると氷の質で勝負するのは難しいかもしれませんがいちごテイストは悪くありません。
居酒屋さんが多いエリアの中で本格的な和カフェを目指されていて質の良いメニューを提供していこうとするお店の方向性が見えます。

インテリアは華美ではない控えめな和を演出。
お化粧室にはいくつかの小さな動物のちりめん人形、その詰め過ぎない間隔のディスプレイからも控えめな緩やかな雰囲気が伝わります。

良いスタッフ、お茶も美味しいので期待をしてしまう和カフェです。

 

【2015/07時のレビュー】

生桃みるく氷

月替わりの人気メニューをいただきにこちらに訪問。
氷はしゃくしゃく、少しふわっなかき氷で、サイズはそれなりにあり、一気にいただくとキーンときます。
生の桃外からも見えますが、内部にもけっこう入っていました。
果物にこだわったという感じではないので特別な桃ではありませんが、そんなに悪くはありません。

桃、ミルクは別添え。
桃のシロップには加糖はされていますがしっかり桃のテイスト、ミルクの甘さは控えめ。
最後は少しシロップが足りなくなってしまったこともあり、水っぽさを感じました。
溶けたというのもありますが、他店のかき氷と比べて｢水っぽい｣のです。
大きいので体は一気に冷えました。
お値段は970円なのでお得感があります。