コート・ドール
星2つ半が平均
見た目に華はありませんが、重くなく、円熟した確かなお味
1986年フランスから帰国後斉須シェフがオープンしたフレンチの名門コートドール。
白金高輪駅から徒歩7分程度、閑静な住宅街の三田ハウスの一角にあります。
他のお店も入っており少し迷うかもしれません。
店内からは庭が見え歴史と優雅さと安定感を感じさせます。
ギャルソンは実年の方が多く雰囲気が皆様魅力的、安心感と紳士な接客で素晴らしいです。
平日のランチの時間に訪問。
この日は満席ではなかったようです、事前にドレスコードについてお聞きましたが特にないそう。
お客様もスマートカジュアルな方もいらっしゃいましたが、普段着っぽい方も多かったのでジーンズ程カジュアルでなれれば丁度良さそうです。
ランチはアラカルト、若しくは5000円のコースになります。
こちらは皿数が少なく、ポーションが大きいタイプ。
ランチコースを選択。
アミューズ
フィンガーフード、桜海老のチーズバケット。
温かいアミューズで桜海老の香ばしい香り、チーズの適度な塩気と合わさり癖なくいただける一品。
パン
こちらは冷たかったです。
お味自体はストレートに「美味しい」と思えるもの、バターも王道さがありますがこちらも合っています。
アントレ
野菜のエチュベ、コリアンダー風味
見た目は申し訳ありませんが華はなくポーションも大きめですが、とても美味しい。
蒸し加減が絶妙、野菜の思い切った位の歯応えを残し、素材をダイレクトに主張してきます。
全体的に酸味があり、その酸味が野菜にもしっかり染み込んでいるのですがふにゃっとした感じは一切なく、野菜本来の味が負けることがない絶妙具合。
コリアンダーシードを使ったテイストですが癖は強くありません。
野菜の歯応えとお味の違いを楽しめる他のフレンチでは楽しめない一皿。
とても美味しいと思ったら、コートドールのシグネチャーメニューの一つでした。
メイン
子牛のストロガノフ
ポワソンかヴィアンドかの選択。
そんなにヴィアンドは強くないのですが、この日はヴィアンドを選択。
オーダーしてからポーションが大きいOGINOで完食出来なかったことを思い出し不安になりましたが杞憂でした。
見た目はなかなか大胆、細目にカットされたビーフの上に舞茸、サイドに添えられるのはじゃがいものガレット。
こちらもやや酢を感じるお味、お肉もその効果で柔らかくこってりしていないのでポーションは大きくても苦になりません。
熱々のじゃがいものガレットが驚くほど甘く、相性抜群。
飽きることもなく、重さもなく美味しくいただきました。
グラニテ
キウイでこちらはかなり酸味があります。
円くはないお味、ストレートに口直しとして味わうには本格的で良いグラニテ。
デセール
ココナッツのシャルロット
こちらも見た目はシンプル。
いただくとビスキュイからリキュールが溢れだします。
クレームシャンティはお味はしっかりしているのに重さを感じさせません。
安定感とバランスの良さ、「お味」で勝負できる大変美味しいデセール。
プティフール
飲み物はコーヒー、苦味があり美味しいです。
プティフールはオランジェット、フィナンシェ、マカロン。
マカロンはちょっと驚く固さ。
一皿ずつは多め、エスキスの様な華やかさはありませんがバランス感、安定感は随一。
偉そうな言い方をさせて頂くと円熟しています。
ポーションの割には重くなく、いただいた後も重さはありません。
日本人向けな感じもあり、5000円でこのお味なら近かったら時々伺いたいところ。
接客も堅苦しくなく、ゆったり過ごせます。
久しぶりに良いランチをいただいたと思える流石のフレンチでした。
DETAIL DATA
アクセス、営業時間など
- 【店舗名】
- コート・ドール
- 【住所】
- 東京都港区三田5-2-18 三田ハウス
- 【営業時間】
- 12:00~13:00 ┃18:00~20:30
- 【定休日】
- 月
- 【備考】
- 第2、第4火曜、夏季、冬季定休